ピラティスとは

第一次世界大戦時にドイツ人である、ジョセフピラティスが負傷した兵士のためにリハビリ用に考案したエクササイズです。


子供の頃は病気がちで喘息やくる病、リウマチ熱を発症しましたが、自分の虚弱さを克服するためにボデイビルディングなどの様々なエクササイズに挑み、器械体操の選手になりました。戦時下では捕虜として抑留されたこともありましたが、その間にも自分の考えたエクササイズを仲間に教えていました。その後、病院のベッドを改造して寝たきりの患者のためのリハビリを開発します。(これを後にリフォーマーと呼ばれるマシンに進化させます。)また、インフルエンザ(スペイン熱)が初めて流行った時には世界中で死者が増える中、彼の教え子だけは感染しなかったというのでピラティスの名が広まったと言われています。
ヨーロッパからニューヨークへ移住した後、スタジオを開き、ダンサーをはじめ、たくさんの人にそのエクササイズを教えました。彼の亡き後は妻のクララや弟子たちにより世界中に広まりました。

彼は自身が考案したこのエクササイズを単なる運動ではなく、コントロロジー(コントロールする学問)と呼んでいました。
『10回やれば違いを感じ、20回やれば違いが目に見え、30回やればまったく別の身体に生まれ変わる』これは彼が残した有名な言葉で、私もレッスンしながら本当にそうだと実感しています。

現在、たくさんの人がピラティスのメソッドを世界中に伝えています。
【呼吸】 ・【コア】・ 【集中】・ 【センター】・ 【左右対称】・ 【フロー(流れる動き)】
この6点を重要とし、身体機能の改善させます。

ドリーケラペス

アメリカ カルフォルニア州出身。
子供の頃よりダンサーとして活躍しながらテレビや映画、モデルとして広告にも出演しています。
ラスベガスではショーのトップダンサーを務めながら、講師としてバレエなどを指導しています。
ネバダ州立大学の公認の資格として「DKボディ」を設立し、アメリカ、日本、韓国など世界に自身のメソッドを広めています。
ラスベガスを本拠地とするシルク・ド・ソレイユのメンバーにも、ドリーの元でピラティスを学ぶ方も多いそうです。(シルク・ド・ソレイユの施設内では出演者が自由に使えるピラティスマシンを常備されているそうです。)

ドリー知識の深さはもちろんのこと、ピラティス、ダンス、そして教えることの情熱を近くで感じ、私はすっかりドリーのファンになりました。年に1〜2度来日し、ワークショップなどが行われますが、知識だけでなく、いつも愛と元気を受け取っています。コロナ禍以降はオンラインでの開催もありますので、興味を持った方はぜひ一度参加してみてください。

ドリー

ピラティスのマシンとは

ピラティスで使われるマシンは、スポーツジムにあるようなそれとは違い、重いものは動かしません。むしろ、自分の身体の重さをマシンがサポートしてエクササイズを行います。これによって本当に使いたい筋肉を意識することができます。特に腹筋運動の苦手な方にはオススメで、例えばマットのグループレッスンにおいて、言葉ではなかなか伝わらない「コアを使う感覚」がマシンを使うと一度で理解してもらえるので、私はとっても重宝しています。

また、時にはあえて不安定な状態でエクササイズを行います。そうすることで、上手に身体(コア)を使えた時と、そうでない時が自分で明確にわかります。また、負荷をかけるときはバネを使うので、伸縮性があり、身体の様々な体勢をサポートできます。
自分で理解し、納得することで意識と身体はつながっていくのです。

ピラティスで使われるマシンには色々な種類がありますが、ここで使用しているのはメインの2種類、トラペツとリフォーマーです。
私も初めてリフォーマーを体験したときには、初めて味わう身体の使い方に感動しました。
その驚きと感動を皆さんにも味わって欲しいと願っています。

バレエピラティス

ドリーケラペス氏の考えた、バレエ上達のためのピラティスです。
解剖学的に考えられたエクササイズや、バックコアを徹底的に意識するやり方など、ピラティスとバレエが融合されています。
私自身、様々な先生のご指導を受けてきましたが、その教えの意味がストンを身体にインプットされるような感覚でした。

 

ドリーによるバレエピラティスのワークショップの様子